不育症とは
不育症は、妊娠はするものの流産/死産を2回以上繰り返す場合は、不育症の検査をおすすめいたします。
患者様の状況に応じて、検査内容/検査時期が異なるため、患者様に合う検査のご案内をいたします。
血液凝固異常/抗リン脂質抗体症候群の検査(採血)
血液が固まりやすいために、十分に赤ちゃんへ酸素/栄養が行き届かなくなってしまい、十分に発育できず不育症に繋がる場合があります。血液検査からその要因があるかの検査が可能です。
血液凝固異常
- APTT
- PT INR
- 凝固第ⅩⅡ因子
- プロテインC(抗原)
- プロテインC(活性)
- プロテインS(抗原)
- プロテインS(活性)
- プロトロンビン時間
抗リン脂質抗体症候群検査
- 抗核抗体(FA)
- 抗カルジオリピンIgM
- 抗PE-IgG抗体(EIA)
- 抗PE-IgM抗体(EIA)
- 抗DNA抗体価
- 抗カルジオリピンIgM
- 抗CLβ2GPI複合体
- ループス抗凝固DRVVT
内分泌異常(甲状腺ホルモン/糖尿病)
初診時に行う採血にて甲状腺ホルモンと糖尿病の検査を行います。検査結果で異常値が見つかった場合、甲状腺・糖尿病の専門医へ受診が必要となります。その際、当院と連携を取りながら治療を進めていただきます。
子宮形態異常(超音波検査/子宮卵管造影検査/子宮鏡検査)
子宮形態の異常は、妊娠に影響を及ぼします。当院では、子宮鏡検査で子宮の形を検査することが可能です。
子宮鏡検査
細いファイバーカメラを用いて子宮内部の様子を観察する検査となります。検査時に生理食塩水を子宮内部に流すため、検査後の着床環境が改善されると言われており、治療効果のある検査となっています。検査可能時期が限られているため、検査のタイミングについてはご相談ください。
治療方法
原因疾患が判明した場合、下記いずれかの方法で治療を進めていきます。
- 当院で治療を行う
- 他院と連携を取り治療を行う
- 治療完了後に当院への通院を再開する
また、患者様に必要となる治療をご説明いたします。