不妊外来

原因別不妊治療

排卵障害/黄体機能不全/高PRL血症

1. 排卵障害

クロミフェン、シクロフェニールなどの内服薬やhMG製剤などの注射薬の排卵誘発剤を用います。副作用として多胎妊娠、卵巣過剰刺激症候群などがありますが、患者さんそれぞれの状態にあわせ薬剤を調節し、使用前に必ず詳しく説明いたします。

2. 黄体機能不全

排卵誘発剤の他に黄体ホルモンの内服薬や注射薬を用います。

3. 高PRL血症

カバサール・テルロンなどのプロラクチンを抑制する内服薬を用います。

卵管障害

1. 片側閉塞

毎周期、健常側より排卵をおこさせるために排卵誘発剤を用いる。また、卵管の入り口付近の被膜などが原因となる通過障害の場合は子宮鏡下にて細いチューブを通す(チュービング法)ことにより通過可能となる場合がありますので当院で施行致します。

2. 両側閉塞

卵管周囲の軽度癒着が原因と思われる通過障害の場合には腹腔鏡下手術の適応となりますが、それ以外は体外受精の適応となります。

精液検査異常

軽度の乏精子症/精子無力症の方の場合は人工授精からのスタートとなりますが高度の方は最初から体外受精、顕微受精の適応となります。また、精索静脈瘤などの手術により精液の状態が改善できる疾患もありますので泌尿器科と連携を取りつつ、方針を決定いたします。

子宮内病変

超音波/子宮鏡にて子宮内膜ポリープ/粘膜下筋腫が認められた場合は、子宮鏡下手術(TCR)の適応となります。当院では行えませんが、提携病院にて時間の可能な限り内視鏡学会技術 認定医である院長自ら執刀いたします。

免疫学的異常

通常は人工授精からのスタートとなりますが、抗精子抗体が高値の場合は体外受精/体外受精の適応となります。

機能性不妊

排卵因子/卵管因子/男性因子/子宮因子も正常で人工授精までの不妊治療で妊娠に至らない方を機能性不妊といい不妊症の約2を占め、体外受精の適応となります。体外受精の適応では一番多いと思われます。

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