体外受精で取り違えが起こる確率は?クリニックでの取り違え防止システムについて詳しく解説

体外受精とは、体外に取り出した卵子と精子を媒精させて受精卵にし、再び体内に戻して妊娠を目指す治療法です。
卵管因子や男性因子によって自然妊娠が難しい方でも、妊娠できる可能性があります。

しかし、卵子や精子をクリニックに提出する際に、取り違えが起こる可能性があるのではないかと、心配になっている方もいるのではないでしょうか?

残念ながら、体外受精で取り違えが起こる可能性は、ゼロではありません。
本記事では、体外受精での取り違えが起こる確率や、うすだレディースクリニック(以下「当院」)が全国で初めて導入したART取り違え防止システムについて、詳しく解説します。

精子や受精卵が取り違えられることへの不安を抱えている方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。

体外受精で取り違えが起こる確率は?

体外受精で取り違えが起こる確率は、ゼロではありません。
体外受精では、卵子と精子をクリニックに提出し、媒精をおこないます。

数は多くはありませんが、日本でも取り違え事例が報告されているのは確かです。
当院の場合は、最先端の取り違え防止システムを導入しているため、取り違えが起こる心配はありません。

このように、徹底した管理システムを導入しているクリニックであれば、取り違えが起こる可能性はほぼないと言えるでしょう。

受精卵を取り違えを防ぐための取り組み

一般的なクリニックでの取り違え防止策は、人的チェックです。卵子や精子、受精卵を保管している容器に氏名を記入し、人の目で確認しています。
一方当院では、全国で初めて「ART取り違え防止システム」と呼ばれる最先端のシステムで取り違えを防いでいます。

これにより、ヒューマンエラーをなくし、取り違えの可能性をなくすことに成功しました。
ART取り違え防止システムについて、治療のステップ順に詳しく解説します。

受付

患者様の識別情報を診察券番号と一緒に登録しておき、受付の際に診察券の情報をもとに、リストバンドを印刷します。
採卵・移植を受ける際にはリストバンドを手に着用し、QRコードで本人確認をおこなっています。授精時はラベルを発行して授精カップに貼付するため、取り違えが起こる心配はありません。

授精

授精時は、授精カップのラベルを読み取って本人確認します。
精子を採取する際は、精子用のチューブラベルを発行し、授精カップに貼付します。

採卵

採卵時は、手に付けていただいているリストバンドのQRコードを読み取り、採卵ディッシュ用のラベルを発行しています。

採卵ディッシュにラベルを貼付し、機械によって照合しているため、他人の採卵ディッシュと間違えることはありません。

受精培養

採卵ディッシュと精子用チューブのラベルを読み取り照合し、間違いがないか確認します。
異なる検体が照合された場合には、ブザーが鳴る仕組みになっています。

移植

受付の際に発行されたリストバンドと移植用のディッシュのラベルを読み取り、同一の患者様の胚であるか確認します。

全ての手順でシステムを使用して本人確認をしているため、取り違えが起こる可能性が極めて低く、安心して治療を受けられます。

日本で起こった取り違え事例

患者様の検体が取り違えられないように万全の体制で管理しているクリニックがほとんどですが、前述の通り、残念ながら日本でも取り違えが起こったケースがあります。

2009年に香川県の病院で受精卵が取り違えられ、患者が妊娠に至ったケースが報じられました。
担当医が受精卵の発育具合を確認する際に、名前が書かれた容器のふたを、別の容器にかぶせてしまったことが原因です。

以前にも別の病院で受精卵の取り違えが起こったことはありましたが、妊娠にまで至ったケースは日本で初めてでした。

クリニックでは取り間違えを防ぐための取り組みをおこなっていますが、人の目で確認する場合、ヒューマンエラーをゼロにするのは難しいといえるでしょう。

まとめ

体外受精で、受精卵や精子の取り違えが起こる可能性は、ゼロではありません。しかしながら、管理システムを導入し、万全の体制で検体を管理しているクリニックであれば、取り違えが起こる可能性はほぼないといえるでしょう。

当院は、全国で初めてART取り違え防止システムを導入したクリニックです。

取り違え防止に対して高い意識を持っているクリニックのため、安心して治療をお任せください。

治療を検討している方は、下記からぜひご予約をお願いいたします。

https://usuda-clinic.com/

監修:院長 医学博士 臼田 三郎

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